マンローランドジャパン、オンライン記者会見を開催

マンローランドの新たな大判印刷機「ROLAND 900 Evolution」を、パッケージ分野を中心に紹介

2021年9月9日

マンローランドジャパンが、日本の印刷および包装業界の主要メディアの記者の方々と、オンラインで記者会見を行いました。

マンローランドジャパン代表取締役サーシャ・バンセマーは、参加者に感謝の意を表し、次のように述べました。「今年、マンローランド・シートフェッド社は創業150周年を迎えました。日本には、約70年前に最初の印刷機が導入されました。今日までの皆様のご支援に感謝いたします。コロナウイルス蔓延により世の中は大きく変わりましたが、私たちのビジネスに大きな変化はなく、ありがたいことに昨年も良い結果を出すことができました」と述べた。

現在、日本で稼働しているマンローランドの大判印刷機は、主に商業印刷に使用されていますが、世界の大判印刷機の8割はパッケージ分野で利用されています。 マンローランドがこの度販売開始したROLAND 900 Evolutionは、主にパッケージ分野をターゲットにしています。

そこで、マンローランド・シートフェッドの大判印刷機の責任者であるベルンハルト・シャーフを招き、脱プラスチック化による板紙・紙器印刷の需要増に対応した大判枚葉印刷機の販売戦略を紹介しました。

シャーフは、マンローランド社の業績や大判印刷機市場の動向についての見通しを語りました。パッケージ印刷に代表される段ボール印刷は安定した成長を遂げており、印刷量は世界で年平均2~5%増加、使い捨てプラスチック容器に代わるものとして、紙器パッケージが脚光を浴びていると述べました。

現在は、印刷機1台あたりのユニット数が増えています。15年ほど前は5色もしくは6色+コーターという仕様が主流でしたが、今は7色から10色+ダブルコーター付の需要が伸びています。

また、今の印刷機は最先端の技術と自動化が大いに進歩し、コストとエネルギーの削減、さらに準備時間の短縮を実現しています。

「大手ブランドと話をすると、彼らはすでに使い捨てのプラスチックパッケージを段ボールパッケージに置き換え始めています。また、新たな物流チェーン、充填ライン、環境面を考慮して、既存のパッケージを再設計し展開しています。そして2025年を、こうした変革の過程における、最初のランドマークと定めています。欧州のスーパーマーケットを見渡せば、この強力な変革過程の兆候をすでに多く目にすることができます。もちろん大手パッケージ印刷会社もこれを把握しています。この動きは急速に拡大しており、生産能力が不足しているほどです。会社組織をそれほど急速に拡大することができないため、新たな機械を導入したり、印刷工場を新たに購入することを検討しています」とシャーフは述べました。

「マンローランド・シートフェッド社は単に印刷機を販売しているのではなく、ソリューションを販売しているのです。」とシャーフは続けます。新製品ROLAND 900 Evolutionは、最新のインライン機能と、薄紙から厚紙までの多様な素材に対応することで、オフセット印刷の可能性の限界を超えていきます。

大判印刷機の需要は年々高まっています。新製品「ROLAND 900 Evolution」は、最高で毎時16,500枚の印刷速度を誇り、すでに10台が世界各国に出荷されています。

成長するパッケージ分野におけるマンローランド社の取り組みを紹介するマンローランド・ シートフェッド大判印刷機責任者「ミスター・ラージフォーマット」ベルンハルト・シャーフ

全国紙器広報センター、印刷学会出版部、印刷出版研究所、日報ビジネス、日本印刷新聞社、 日刊板紙段ボール新聞社、ニュープリンティングの記者の皆様とマンローランドチームの オンラインカンファレンス

マンローランド・シートフェッドについて

Manroland Sheetfed GmbHはドイツの枚葉オフセット印刷機メーカーです。1871年に設立され、印刷機メーカーとして世界で最も長い歴史を持っています。現在40か国以上に子会社を有し、優れた印刷品質と信頼性の代名詞となっています。Manroland Sheetfed GmbHは英国のエンジニアリンググループ、Langley Holdings plcの一部門となっています。